八天堂のクリームパンは、日本の食文化を海外に売り込むお手本かもしれない
八天堂のクリームパン知ってますか
八天堂のクリームパンを食べる機会がありました。僕は有名ってこと知らなかったんですけどね。
クリームパンというより、これはもうスィーツです。
クリームが、とろっとろでめちゃくちゃおいしかった。ひとつ200円以上もするのにバンバン売れていました。 おいしいものにはみんな、惜しみなくお金をかけます。
全部で6個の味(カスタード・生クリーム・抹茶・小倉・チョコレート・マロン)があるのですが、このセットを税込み1,080円でセット販売しているのです。 安いのか高いのかよくわからなくなってきます。でも6個のおいしそうな写真を見ると全部食べてみたくなる。 よく考えてみると単品で買っても、数十円くらいしか変わらないんですよ。おそらくこの値引き率も、売れるように綿密に計算されたものだと思います。
ホームページを見ても、とてもマーケティングに力を入れているお店ということが、一目瞭然です。
冬限定のプレミアムフローズンクリームパン。名前を聞いただけで食べたくなってきます。季節限定は食品業界においては、あたりまえなのかもしれません。といってもやってないお店もありますよね。新しいメニューを作る余力もなくなっているのかもしれませんけど。
ネット販売にも力を入れているようで、注文までの手順なども細かく明記されていました。まあこれも、今の世の中当たり前か。
あと他のお店とは違うこだわっている点が、熱く書かれている点、これはもう鉄板ですね。すべて手作りは他の店でもやっているかもしれないけど、うちは他とは違いますって、熱く見せる必要があるんです。売れている店ってだいたいそうですよね。ホームページのHOMEボタンのすぐ横が、こだわりヒストリーってなっているところからも、意気込みが感じられます。
クリームパンは日本の食文化だったのです
クリームパンの歴史を調べてみると、もともとシュークリームの美味しさに感銘を受けた中村屋の創業者、相馬愛蔵という人が1904年(明治37年)にそれをヒントにクリームパンの製造・販売を始めたそうです。つまりこれは、れっきとした日本の食文化といえます。
実は今日食べた八天堂のクリームパン、広島の三原ってとこが発祥の地なのです。今では東京や韓国、フィリピンにまで出店しています。そんな中、現在でも本店は広島の三原にあるのです。広島という小さな都市の、人口が10万人を切っている三原市から、韓国やフィリピンなどにまで売り出されているわけです。
TPPで日本の農業が崩壊するとか一部で騒がれています。日本の地形上、作物を量産することについて、不利な面は否めないでしょう。 外国並みに平地が平がっているといえば、北海道くらいでしょうか。作業効率考えると、量産の面ではかなわない。
クリームパンがアジアでバンバン売れているんです。食の安全の面も売りになっているのかもしれません。この日本のこだわり食文化で、外国の方を魅了するときだと思うんですよ。ぬか漬けなんて、僕はとても誇りを持てるものだと思うんですよね。ぬか床に山椒とか昆布とか入れて、よりおいしくするためにものすごくこだわるところ。あんな繊細な味、他の国で食べたことないですよね。他にもそんな食べものたくさんあります。菜の花とか。かつお節とか。繊細な味のめんでいえば、日本食最強だと思います。
インターネットを使えば、作物と一緒に食べ方や、そのものをおいしくいただく方法なども提案できます。動画だって簡単に配信できるわけだし。どんな外国の方にも、グーグル翻訳使って、伝わる言葉で説明できます。アジアの食の市場は、めちゃめちゃでかい。レバレッジ半端ないですよ。ものすごい可能性があると思うのです。
今、食べ物がおいしく見える写真の撮り方にとても興味があるんですよね。