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未来のビジョン

水木しげる先生の言葉に感銘をうける

 ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげる先生(93)が11/30にお亡くなりになられました。

以前水木しげるロードに行ったことがあります。

その時は、ゲゲゲの鬼太郎のファンというわけではなかったし、特別興味も抱きませんでした。

水木しげるロードMAP

最近お亡くなりになられて生前、数々の名言を残されていることを知りました。

大正生まれですが、ものすごい価値観を持っておられます。心底共感しました。

 

私が漫画で食えるようになったのは40歳を超えてから。ベビイ(子供)のころから憧れていた絵で食う暮らしにたどり着き、命の次に大切な眠りすら削って、うんと頭を絞って、漫画に噛り付いてきた。

 実は、水木先生40歳過ぎてから漫画家として有名になられたんですね・・・。

 

 

私は片腕がなくても他人の3倍は仕事をしてきた。もし両腕があったら、他人の6倍は働けただろう。命を失うより片腕をなくしても生きている方が価値がある。

戦争に行かれた際に、爆撃で左手を失われていたことを知りませんでした。

片腕で作品を作られていたとは・・・。

生前戦争の体験をもとに、戦争の悲惨さを伝える作品を手掛けれられたり、他にも様々な活動をされていたようです。

 

栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。私の場合、それは漫画を描くことだった。その行為が金銭的に報われるほうがいいに決まっているが、結果の良し悪しには運が付きまとう。

運命に翻弄されながらも、大好きなことを続けて生き抜いた姿はまさにお手本。

今の状況がどんなに恵まれているかを思わず、考えてしまいました。

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成功しなくてもいい。打ち込めることを探しなさい。

成功しなくてもいい。打ち込めることを探しなさい。

不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれないね。成功しなくてもいいんです。全身全霊で打込めることを探しなさい。

 この言葉深く胸に突き刺さりました。

今の時代の”打ち込む ”という意味とは、言葉の重みと深さが違うはずです。

熱中する能力、いわば「好き」の力ほど、人生を生きていくうえで大事なものはないような気がする。

大切なのは、お金を得ることや、名声を得ることだけではないのかもしれません。

 

幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。

(覚書き|「水木さんの幸福論(日本経済新聞社)」より。

もう一度自分の生き方、自分の幸せ見つめ直してみようと思います。

 

ご生前のご苦労を偲び、謹んで敬弔の意を表します。