意味を知って、その言葉が忘れられなくなること~君君よ双眼の色~
何気なく撮っていた写真。書かれていることの意味を調べてみる。
どうやら「禅林句集」(白隠禅師)に書かれている言葉らしい。
「君看(み)よや、双眼の色。 語らざれば、憂いなきに似たり。」
(きみみよや、そうがんのいろ。 かたらざれば、うれいなきににたり)
「私の二つの眸(ひとみ)を見て下さい。 愁うることなど何一つないように見える。
私は誰にも断腸の想いなど語りはしない。 語り尽くせないほど愁いは深いからだ。
しかし、同じく深い愁いを抱く者が看れば、私の心は分かるはず。
目と目があうだけで一語も交えずともすでに志は通じている。
愁いを抱くものならでは、この想いを同じくすることは出来ない。
だから君よ、私の双眸の色をみてほしい。」
「憂い・愁い」(うれい)とは、予測される不安や心配、悲しみ、苦しみ等に心が沈むこと。
誰にだってきっと深い苦しみ、悲しみがある。それでも常に明るく微笑む人がいる。
もっと深いところで、人とわかりあいたい。